焚き火をするときに陣幕ってあったほうがいいの?
陣幕の焚き火以外の用途ってある?
本記事は上記の疑問を解決します!
キャンプといえば焚き火。焚き火をするときにやっかいなのが、風ですよね。
結論からお伝えすると……
焚き火をゆっくり楽しみたい方は断然、陣幕は必要です。
とはいえ、陣幕には風防以外の役割もあるのをご存じでしょうか。
今回は陣幕の必要性と焚き火以外でも用途について詳しく解説します。
人気の陣幕やレイアウト例もご紹介しているので、ぜひチェックして次のキャンプスタイルの参考にしてみてくださいね。
陣幕とは?
陣幕とは焚き火をするときに使用する風よけのキャンプギアです。陣幕は種類や大きさによって、プライベート空間を作るアイテムとしても活躍します。
そもそも陣幕とは古くからあるもので焚き火の風防としてではなく、戦国時代の陣地を作るものとして利用されてきました。
時代劇などでよく見る、家紋が入った壁のようなものですね。
陣幕がもっとも活躍するのは海辺キャンプや北風の強い冬キャンプです。焚き火の炎が安定し灰が他のテントサイトに飛ぶのを防ぎます。
とはいえ、焚き火キャンプで陣幕は必ずしも必須というわけではありません。ではどんなときに陣幕が必要になるのでしょうか。
詳しくはこのあとご紹介します。
陣幕が必要なとき
陣幕が必要なシーンは以下のとおりです。
- 風が強い日
- 他のテントサイトとの距離が近いとき
- オートキャンプ
- 海キャンプ
- テントが丸見えのときの目隠しやタープ泊に
ひとつずつ解説します。
風が強い日
陣幕は風が強い日に焚き火をするときに便利です。
というのも、風が強いときに焚き火をすると……
- 火の粉が風下のテントサイトまで飛んでいく
- 山火事を起こす可能性
- 焚き火の炎が風に煽られて癒しどころじゃなくなる
上記のようなリスクがあり、非常に危険です。そのため突風や強風、台風時は焚き火は諦めましょう。
ある程度の風であれば陣幕を風防として設置して、他のテントサイトへの影響も防げます。
他のテントサイトとの距離が近いとき
風がない日でも他のテントサイトとの距離が近い場合は、陣幕があたほうが安心です。
人気のキャンプ場だとたくさんの人が集まるため、テントサイトとの距離が近い場合があります。その際に焚き火をすると、隣のテントやタープに火の粉が飛ぶ可能性も。
キャンパーならテントやタープなどのキャンプギアに穴が空く恐怖は知っているはず……!
思わぬトラブルが起きないためにも、人気のキャンプ場を利用する機会が多い方は陣幕があったほうがいいでしょう。
オートキャンプ場
オートキャンプ場で焚き火をする際も陣幕があったほうが安心です。
オートキャンプでは車の近くで焚き火をすることもあります。その際に車に火の粉が飛ばないように陣幕を設置しておくと安心です。
海キャンプ
美しい海を見ながら焚き火を楽しむのも最高な時間ですよね。
しかし海キャンプは風をさえぎるものがないため、焚き火の火の粉が飛びやすくなります。
そんなとき陣幕があると風よけになるので、着火もしやすくなりますよ。
テントが丸見えのときやタープ泊
陣幕はプライベートを確保するのにも最適なアイテムです。
たとえばテントの中が丸見えのときに仕切りとしても使えます。タープ泊をする際にも陣幕を設営しておくと、自分だけの空間を確保できて周りを気にせず楽しめますよ。
陣幕の選び方
陣幕の必要性をご紹介しましたが、これから購入を検討されている場合はたくさんの種類からどうやって選べばいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで陣幕を買う前に知っておきたい3つの選び方のポイントを解説します。
素材
陣幕の用途は「風防」「仕切り」と大きく分けて2つあるため、目的に合わせて素材を選びましょう。
風防として使用する場合:コットン100%がおすすめ
目隠しとして使用する場合:ポリエステル素材でもOK
風防として使用する場合は耐久性もあり、火の粉が飛んでも穴が空きにくいコットン100%がおすすめです。
一方、プライベート空間を確保する仕切りとして使用する場合は、軽量で持ち運びやすいポリエステル素材がおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットは以下のとおり。
コットン | ポリエステル | |
メリット | 火の粉が飛んでも穴が空きにくく、通気性と耐熱性、耐久性に優れている。 | 軽いため大きいサイズでも持ち運びやすい。 |
デメリット | 重たく、雨に濡れると乾きにくい。 | 耐熱性は弱いため、火の粉で穴が空くことも。 |
大きさ
陣幕を選ぶときにチェックすべき2つ目のポイントは大きさです。
こちらも先ほどお伝えしたように、用途に合わせて選ぶと決めやすくなります。
風防として使用する場合:小さくてもOK
目隠しとして使用する場合:大きめがおすすめ
焚き火の風防として利用するときは焚き火台のサイズに合わせて、小さい陣幕でも問題ありません。
一方、プライベート空間を確保する仕切りとして利用する場合は、大きめの陣幕がおすすめです。大きいサイズの陣幕はタープと組み合わせた設営もできるため、さまざまな使い方ができます。
収納性
キャンプで使用する陣幕は収納時の状態も確認しておきましょう。
正直、陣幕は毎回必要か?といわれれば、そうとは限りません。そのため収納時の状態も確認しておくと、使わないときの収納場所も確保しやすくなります。
また仕切り用として大きいサイズの陣幕を購入する場合は、とくに収納時の大きさもチェックしておくと安心です。
陣幕をはるのが面倒な方は、風防がついている焚き火台を使用するのもおすすめです!
我が家が愛用している薪グリルは風防がついているので、風が当たりやすい場所でも安心して焚き火ができます。
▽詳細はコチラ
陣幕のレイアウト集
陣幕もさまざまな使い方があり、レイアウトも自由自在です。そこで気になった陣幕のレイアウトをご紹介します。
珍しい三角の陣幕を個性的なテントと一緒に設営しています。目の前の駐車場から見えないようにしていて、しっかり自分の空間を確保できるスタイルですね。
焚き火の風防として設営された、一般的なレイアウトです。我が家も基本的にこちらのスタイルで、焚き火を楽しんでいます。
こちらはカーサイドタープとして利用していて、上級者感がありますね。わざわざ大きいタープを張らなくても、陣幕でデイキャンプもいけそうです。
人気の陣幕3選!
厳選した人気の陣幕3選をご紹介します。
ソロキャンプで焚き火を楽しむ|FLYFLYGO 焚火陣幕収納ケース付き
コットン素材で火の粉が飛んでも穴が空きにくい陣幕です。
設営と撤収が簡単で、ランタンフックやハンガーがついています。
焚き火の風防だけでなく、細かいキャンプギアの収納にも便利で、ソロキャンプからデュオキャンプの焚き火にちょうどいいサイズですね。
目隠しにちょうどいい!|FIELDOOR ウインドスクリーン450TC
FIELDOORのウィンドスクリーン450TCは、目隠しとしても活躍する陣幕です。
450cm×143cmの大きいサイズなので、他のテントサイトとの仕切りに最適。
素材はポリエステルとコットンの混合のため、大きさの割には重すぎず持ち運びやすいのも人気の理由です。
小さいお子さんがいるファミリーキャンプにもおすすめですよ。
火の粉に強い!|QUICKCAMP 焚火陣幕 焔-homura-
ガッツリ焚き火を楽しみたい方には、QUICKCAMPの焔がおすすめです。
コットン100%で縮み防止加工も施されています。
ハンガーとしても使えるフレームは強度があり、野営キャンプにも馴染むデザインです。
焚き火の際に煙がこもりにくいように、台形に設計されているため目がしみることも少ないでしょう。
焚き火をするなら陣幕は持っておくべきアイテム
陣幕は海キャンプや冬キャンプ、プライベート空間を確保するためにもあると便利なキャンプギアです。海キャンプや雪中キャンプで安定して設営できない場合は、重しを利用するといいでしょう。
重しがない場合は水を入れたペットボトルでも問題ありません。
状況に合わせて陣幕を利用してゆっくり焚き火に癒されてくださいね。